圧迫骨折

正常の背骨

圧迫骨折の背骨

お年寄りの圧迫骨折について

お年寄りに多い「骨粗鬆症」になると、背骨がたいへん弱くなるために軽い怪我だけでなく、

きっかけがなくても背骨がつぶれる「圧迫骨折」を起こすことがあります。

「圧迫骨折」になると、寝たり起きたりの動作で激痛があり、なかなか起き上がれません。

また、立ったり座ったりの動作や寝返り、前かがみなどの動作でも強い痛みがあります。

ただし、まっすぐに立っていると比較的楽で、ゆっくりなら歩くこともできます。

痛みをこらえて無理に動いていると、骨折した背骨がミシミシと動き、骨が固まることが阻害されて、なかなか治りません。

また、無理に動くと背骨のつぶれが進行して、腰が曲がり背が縮まってしまいます。

「寝たり起きたり」、「立ったり座ったり」、「寝返りを打ったり」、「前かがみになったり」といった動作の時におこる「激しく鋭い痛み」は、

そのたびに「折れた骨が動いている」ことの現れです。この痛みの回数を減らすことが、早くきれいに治すコツです。

お年寄りで、寝起きに激しい痛みを感じるようになったら、すぐに整形外科のお医者さんにかかりましょう。

 

正常X線写真

圧迫骨折X線写真①

圧迫骨折X線写真②

当院での「圧迫骨折」の治療

当院では、圧迫骨折が疑われた場合、画像検査(レントゲン)ではっきりしない場合でも、

すぐにギプスを巻きます。

体幹ギプスと呼ばれるタイプのもので、胴体部をできるだけ上から下までしっかりと固定します。

前方をコルセットのように開閉式にしますので、着脱可能で、しめ具合も調節できますが、

3週間程度ははずすことなく付けたままで24時間過ごしてもらいます。

このギプスをつけると多くの場合、付けた瞬間から痛みが減って楽になります。

骨粗鬆症の薬も同時に始めます。

ギプス固定と自宅安静をおよそ1か月続け、その後はコルセットに変えて、

少しずつ日常動作を増やしてゆきます。

順調であれば、およそ2ヶ月で普通の生活に戻れます。

その後も骨粗鬆症の薬を無期限に続けます。コルセットもつけ続ける事をお勧めしています。

 

体幹ギプス